「前衛書」という言葉を聞いて、どんなものかイメージできる方は少ないと思います。書道教室というと、手本をきれいに書き写すイメージがあるかもしれません。前衛書はそれとは全く違います。
前衛書とは
前衛書とは、書道の古典を出発点にしながら、自分が表現したいものを自由に表現する書道のことです。
たとえば「夢」という漢字が好きだとします。普通に「夢」と書くのではなく、さまざまな書体の中から気に入ったものをとっかかりとして選び、そこから自由に変えていきます。上を大きくしてみる、真ん中を大きくしてみる、パーツを分けて横に並べてみる。形を自由に変えて表現することができます。
また「夢」という言葉のイメージから、壮大な感じやキラキラした雰囲気を表現してもいい。極端な例を言うと、「熱」という字を寒い雰囲気で書いてもそれも自由です。
漢字にこだわる必要もありません。ひらがな・カタカナ・アルファベットでもいいし、概念的なものでも構いません。風が吹いている感じ、水が流れている感じ、太陽が照っている感じ。目に見えないものや、形のないものを作品にしても良いのです。
つまり前衛書とは、元の文字の形だけにこだわらず、墨の色・線の太さや細さ・にじみやかすれ・白と黒の対比などで自分が表現したいものを形にするものです。
前衛書と普通の書道の違い
競書や習字は「上手に書けること」が目標です。手本があり、それをいかに正確に再現できるかが主な評価の基準になります。
前衛書には手本がありません。自分が何を表現したいかが出発点です。同じ「夢」という一文字でも、書く人によって全く違う作品になります。見る人によって受け取り方が変わるのも前衛書の面白さです。
前衛書と飛雲会
前衛書は戦後、兵庫県三木市出身の書道家・上田桑鳩を中心に発展した書道の分野です。桑鳩の指導のもと宇野雪村を中心に作られた「飛雲会」は、現在も古典研究を大切にしながら前衛書・現代書を作り続けています。私自身も飛雲会の準同人として書道を学んでいます。青山書道教室の前衛書コースは、この飛雲会の流れを汲んだ指導を行っています。
こんな方に向いています
手本の模写に物足りなさを感じている方・絵を描くような感覚で書道を楽しみたい方・文字をアートとして表現したい方・自分だけの表現を追求したい方に向いているコースです。
青山書道教室では前衛書コースの無料体験を受け付けています。まずは気軽に来てみてください。
あわせて読みたい
→ 大人から書道を始めるのは遅い?正直に答えます
→ 書道の魅力と、27年続けてきてよかった2つのこと

